イギリスのクリスマスの伝統的なお菓子と言えば、クリスマスプディング、ミンスパイ、クリスマスケーキがあります。来年企画のナショナルベーカリースクールでは、季節の伝統菓子とイースト系のお菓子を組み合わせたコースを, 今年に続き来年も続行します。もうじきご案内ができると思います。

このミンスパイと呼ばれるお菓子ですが、レーズン、アプリコット、オレンジなどのドライフルーツをたっぷり使ったお菓子でお店では個性を出したフレーバーを売り物に、クリスマス商戦に乗り出しています。でもやはり手作りがザ・ベスト!せめてミンスパイの生地だけでも作り、中身は売っているビン詰をという人も沢山いるのでしょうね。写真はこの時期必ずお店の棚に登場するミンスパイの中身。クラッシック以外に、シャンパン入り、ウィスキー入りなんて言うのもあるのですよ。

ミンスパイの中身をミンスミートと呼びます。(その昔は本当にお肉が使用されたらしいです。

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個性を生かしたフルーツや自分の好きなドライフルーツをたっぷり入れたミンスパイは
クリスマスのプレゼントにも最適だし、何と言っても食べる楽しみが増えますね〜。
材料の一つに聞きなれない物 ”スーェット” と呼ばれる牛脂やベジタリアン用のベジタブル脂があります。
このように(上段のAtora 箱:緑がベジタリアン用)常温で顆粒状態で売られているので、
あとはこれにドライフルーツやラム酒を加えて漬け込んで数週間熟成して、パイ生地またはタルト生地に入れて焼きます。
写真は私が焼いた物ですが、焼いている時の香りもとっても良いですよ〜。シナモン、クローブの香りがキッチンいっぱいに広がります。写真はタルト生地で作ったもの。
ナショナルベーカリースクールでは、パイ生地で作りました。
ロンドンでは他のヨーロッパ諸国から入ってくるクリスマスのお菓子にもご注目。ここ数年でイタリアのパネトーネがクリスマスにお店に登場するのが、当たり前のようになってきました。日持ちも良いし、甘さも少ないので支持を得るのでしょうね。そして、最近のコーヒーブームもこのパネトーネを後押ししているのかも。コーヒーに合いますからね。こんな風に食べ物のチョイスが広がるのは嬉しい事。だって10年前のイギリスでは本当に限られていましたから。写真はフォトナムアンドメイソンのパネトーネ。中身が見えないのが残念ですね。

もちろん伝統菓子のクリスマスケーキもこんなに可愛らしくなって、フォトナムのスタイルになってます。流石、綺麗な”お箱”入りです。

綺麗なケーキは手に入りますが、やはり手作りに挑戦しみてくださいね。ここ10年で、イギリスのスーパーの棚にもホームメイド用に色々なデコレーションが販売されるようになりました。昔はこんなに沢山の種類はなかったですからね。
と目に付いたケーキがありました。ちょっとすご過ぎ、こんなゴールドに塗られちゃってます。塩キャラメルチョコレートケーキだそうです。色々なスタイルがあるものですね。
この時期のショップ巡りは楽しい、楽しい。
