ピーターラビットの挿絵に見えるアンティークの世界
2019年 02月 05日
18世紀に生きた、トーマス・チッピンデール。 イギリスの家具師、デザイナーで
シノワズリーとロココを調和させたデザインの著名人。
アンティークの椅子と言えば、まずこの人の名前があがるほどですから。
去年は彼の生誕300年でした。
イギリスに来るまで、アンティークにほぼ興味がなかった私ですが、
生活の中に溶け込んでいるアンティーク家具や、イギリスの大人気テレビ番組
ダウントンアビーやクラウンを見ているうちに、興味を持ち始めたアンティークの世界は
とても奥が深く、まだまだ勉強中です。
ビクトリアアルバート博物館にはトーマス・チッピンデールの作品や
興味ある資料が公開されています。デッサンの細かな描写を見ていると
彼はどんな人だったのだろう〜って思わずにはいられないくらい、繊細なタッチ。
ピーターラビットの絵本作家ビアトリクス・ポターもチッピンデールに魅了された一人。
こんなデッサンもあり、彼女が絵本の中で描いているのは実は
チッピンデールの家具を模写したものだそう。
この展示はその関係を裏付けるものでした。
デッサンの椅子が、絵本の挿絵となっているのですね。
そして銀製品のティーポットセットの高級品が並ぶコーナーは
あまりに広くて、時間があるときにゆっくりと勉強しに来たいと思います。
by atchika
| 2019-02-05 07:35
| イギリスの色々